東大刺傷事件は他人事にあらず…成績不振の受験生への「NGワード」
ドキッとした親も多いはずだ。大学入学共通テストの受験生ら3人が、会場の東大前で刺された事件である。
殺人未遂容疑で現行犯逮捕された名古屋市の私立高2年の少年(17)は市内でも有数の進学校で東大医学部を目指していたが、1年前から成績不振に悩み、周到に準備して凶行に及んだとみられている。
少年は「医者になれないなら人を殺して罪悪感を背負って切腹しようと考えた」などと供述したという。
ヘルマン・ヘッセの小説「車輪の下」じゃないが、周囲の期待を一身に背負った優秀な少年が、実は井の中の蛙で、挫折を味わい、自暴自棄になるケースは100年以上前からある。とはいえ、受験生を抱える親は気が気じゃないだろう。