新型コロナ禍「中学受験」の現実 家庭教師は不足し塾の自習室は満杯
東大前で受験生への刺傷事件……。新型コロナで格差社会が拡大、経済的理由で志望校のランクを下げた受験生は地方出身者が多く、敗北感を抱いている生徒も多々います。
不況になると公務員志望者が増えるといいますが、実は東大の受験倍率は、かつてに比べるとそんなに高くはありません。
志願者が増加しているのは、たとえば千葉工業大学。ここは地方のサテライト会場で受験できたり、受験料を免除したり、他学部と併願できるなどいち早く対策を取り入れています。
また、ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、「GTEC」「IELTS」「TEAP」「TEAP CBT」「TOEFL iBT」や大学入試共通テストの英語成績を一般入試の成績に取り入れた立教大学は増加。
青山学院、早稲田、法政、中央、東京理科大などは減少しています。
一方、コロナで過熱しているのは中学受験です。中学受験の人数は過去2番目の多さ。1日1万円以上払っても日中教えられる家庭教師は不足し、塾の自習室も満室で使えません。受験直前では高いお金を払ってでも何とかしたいと思う親の需要が殺到しているようです。受験時は100万円余りを支出している親も多々います。