今月スタート「雇用保険マルチジョブホルダー制度」の活用法
この1月に雇用保険マルチジョブホルダー制度が新設されました。マルチジョブホルダーというと、なんだかかっこいい印象ですが、単に仕事を掛け持ちしていることを言います。
でも、地域密着型のマルチジョブホルダーは欧州では主流で、掛け持ちで働いている知人のイギリス人(60代)はかっこよく見えます。
しかし、日本ではこれまでマルチジョブホルダーは雇用保険に加入できず不利。失業保険が受け取れないため、不安になり、定年まで、いま働いている会社にしがみつく人も多いようです。
それが、今月からはマルチジョブホルダーでも被保険者となり、失業保険も受け取れるようになります。
宮崎忠司さん(仮名・66歳)は、「定年後、午前中は近所の駐輪場の管理会社で働き、午後3時から8時まではファミリーレストランで働きます。それに子供食堂にも貢献しています。定年前まで働いていた会社にも、月に1回はコンサルタントとして働いています」といいます。
さらに宮崎さんは、「もう満員電車に乗るのは嫌です。職場は家の近くのほうが楽です。一人暮らしですが、何かあったときに、病院に連れて行ってくれる友人も増えました。地域への貢献は自己肯定力が高まってやりがいがあります」と意気込みます。