岸田首相が菅義偉氏の「勉強会」に戦々恐々…迫りくる“包囲網”に財務省人脈で対抗か
菅義偉前首相が「勉強会」を立ち上げるというので、「いよいよ倒閣に動き出すのか」と政界の注目が集まっている。短命政権でやり残した脱炭素や少子化対策などの政策実現のための勉強会という名目だが、“派閥化”を目指した動きだと受け止められている。
当選同期で菅氏と親しい佐藤勉前総務会長が麻生派を抜けたのも、菅グループ結成に向けた布石。すでに党内には菅氏を慕う「ガネーシャの会」(約15人)や「参院議員の会」(約10人)などがあり、さらには菅政権を支えた二階派、森山派との連携も視野に入る。
「菅さんは、参院選までには何らかのグループをつくりたいと周囲に語っていた。党内の非主流派が大同団結すれば80~90人規模の一大グループになる。岸田首相にとっては脅威でしょう。菅グループが最大派閥の安倍派と組んで、“反岸田”の包囲網を敷くことも考えられます」(二階派関係者)
これに対抗するためなのか、岸田首相は周囲を財務省人脈で固め、安倍・菅政権が重用した経産省の影響力を排除しにかかっているという。