プーチン大統領は暗殺恐れウラル山脈に雲隠れか…身柄拘束には「懸賞金1億円」

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 プーチン大統領の拘束に懸賞金100万ドル(約1億1500万円)を出す──。緊迫するウクライナ情勢を巡り、穏やかならざる呼びかけが出てきた。「冷徹な殺人者」と形容されるプーチン大統領だが、暗殺を恐れて雲隠れしている可能性がある。

 ◇  ◇  ◇

 プーチン大統領の“首”に懸賞金をかけたのは、ロシア出身の資産家アレックス・コナニキン氏(55)。ソ連崩壊の1991年時点で建設会社や銀行の経営などを手掛け、翌92年には「ロシアで最も裕福な人」のひとりに数え上げられたやり手の実業家だ。現在は政治亡命したアメリカを拠点にビジネスを展開している。

 コナニキン氏は2日、自身のSNSに〈お尋ね者 生死を問わず。大量虐殺者ウラジーミル・プーチン〉と書かれた画像(現在は削除済み)と一緒に、次のように投稿した。

〈私は憲法の定めに従い、ロシア国内の法律および国際法の下でプーチン大統領を戦争犯罪者として拘束した者に100万ドルを支払うことを約束します〉〈ロシア人として、またロシア市民として、ロシアの非ナチ化を促進することが責務だと思っています〉

 あくまでも目的は「暗殺」ではなく、プーチン大統領を「法の下で裁く」ことだという。

 もっとも、敵の多いプーチン大統領のことである。いつ命を狙われても不思議ではない。明らかになっているだけでも、5回殺されかけている。欧州の軍事アナリストは先月27日、〈プーチンは今後7日以内に自国民に暗殺されるかもしれない〉との見解を示した。期限まで、あと3日だ。

キューバの故カストロ議長に「なぜ生き延びることができたのか」と

 常に身の危険を感じているからか、プーチン大統領はキューバの故カストロ議長に「なぜ暗殺を生き延びることができたのか」と質問したこともある。カストロは600回以上もの暗殺計画から生き延び、「暗殺されそうになった回数が最も多い人物」としてギネスブックに載ったツワモノだ。カストロはプーチン大統領に「なぜなら私は常に自身の安全について、個人的に対処していたからだ」と答えたという。

「暗殺されかけたプロ」から助言を受けるぐらいだから、プーチン大統領が今も暗殺や拘束への危機感を抱いているのは間違いない。

 実際、先月21日にモスクワで開いたとされる国家安全保障会議の映像や、ウクライナに侵攻した24日のプーチン大統領の演説動画について、事前に撮影されたものであるとの疑惑が浮上している。映像を流した時点でプーチン大統領がモスクワにいたのか定かではなく、すでに“雲隠れ”した可能性もある。

「ウラル山脈の隠れ家」に潜伏の可能性

 一体、どこにいるのか──。欧州議会議員で元エストニア軍司令官のリホ・テラス氏は先月26日、自身のツイッターに〈ウラル山脈にあるプーチンの隠れ家での会合に関するウクライナ人将校からの情報〉〈側近も逃げられないように(隠れ家に)招集された〉などと投稿。プーチン大統領は「ウラル山脈の隠れ家」に身を潜めている可能性があり、核戦争にも耐えられるシベリアの地下シェルターに家族を避難させたとも報じられている。

「プーチン氏の動向も含め、ロシア側の動きがさまざまな臆測を呼んでいます。ロシア軍がウクライナの首都キエフの中心部近くで戦車を並べているのは妙です。コラテラル・ダメージ(巻き添え被害)を避けているように見えますが、西欧から武器供与を受けるウクライナとの戦闘が長引けば、戦死者は増え続けます。制裁の影響を受けているロシア国民も不満を募らせ、プーチン氏への非難は高まるばかりでしょう」(国際ジャーナリスト・春名幹男氏)

 “お尋ね者”となったプーチン大統領。次はどんな一手を打ってくるのか。

妄言連発に新興財閥も見放した

 ウクライナ軍の激しい抵抗で計画通り進んでいないと指摘されている軍事作戦について、そのプーチン大統領は3日、安全保障会議で「計画通りに進んでいる」「全ての任務は成功裏に遂行されている」と発言した。

 さらにプーチン大統領は、ウクライナ北東部ハリコフでウクライナ側がインド人留学生3000人以上を人質に取ったなどと非難。自らの攻撃命令を棚に上げ、ウクライナは民間人を「人間の盾」にしているなどと妄言を重ねた。

 エスカレートする一方のプーチン大統領の狂気に、政権の金づるといわれるオリガルヒ(新興財閥)の中核である石油大手ルクオイルが3日、声明を出し、ウクライナでの戦闘の即時停止を要求。「交渉と外交的手段を通じて解決することを完全に支持する」と訴えた。

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