テレワーク&シェアオフィスは戦国時代に! コロナ禍3年目で業界に変化

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 新型コロナウイルス感染症の流行でリモートワークが一挙に加速した。背景には企業自体がオフィスを縮小してコスト削減を図っていることもある。そこで、どの個室サービスがお得で便利なのか、リモートワーク事情を探った。

  ◇  ◇  ◇

「普段は自宅かカフェに入ってリモートワークしているんですが、出先でオンライン会議が予定されると突然面倒になります。カフェやファミレスでノートPCに向かってしゃべるわけにはいかない。かといって無言で参加し続けるのも気まずい。それにパソコンの画面から情報がだだ漏れにもなっちゃいますね」

 そう話すのは、都内の出版社に勤める40代の編集者。どの業界もリモートワークが当たり前になってきたが、取材などでたまに予定に入るZoom会議が煩わしいという。

 そんなニーズに応じて最近はウェブ会議にも対応する個室が増えてきた。どれがお得で便利か比較をした。

 ①個室②Wi-Fiなどのネット環境がある③電源があることを重視した。

外出先でのウェブ会議、どれが得か

●広まるワークボックスは1時間以内の利用に便利

 短時間、ウェブ会議に参加する場合は、電話ボックス型ほどの大きさの「ワークボックス」が手軽だ。通勤途中でよく見かけて気になる人も多いだろう。公共空間で目にするが、「個室ボックスを設置する大手企業は増えています」(チャットボックス社)という。自分の机でオンライン会議に参加すると音がうるさいし、マスクも外せない。

1時間、3時間、1日での使い分け

 ではワークボックスの個人利用の使い勝手はどうか。

 個室型テレワークブース「テレキューブ」(運営元・ブイキューブ)は公共空間への設置が123拠点207台(4月15日現在)。15分(275円)単位からで、空いていれば現地で即時利用も可能。アプリはなくブラウザーから会員データと決済用のクレジットカードを登録する。オフィスや大学、病院向けに2~4人が入れるワークボックスも提供している。同社の関連会社は法人向け個室ブースでは約7700台と業界シェアナンバーワンだ。

「コロナ禍で人との接触を避けるようになりましたが、今はリモートと出社という勤務形態がまじったミックスになっています。そのような中、空き時間での利用が増えています」(ブイキューブ)

 リモートワークボックス(運営元・2Links)は1時間500円、15分単位で借りられる。事前予約が必要だ。

 東京、埼玉、神奈川など首都圏を中心に2021年から展開しているチャットボックス(運営元・チャットボックス)は1時間ならば600円だが、1分10円、予約不要で借りられるのがサービスの強み。スマホにアプリをダウンロードして、クレジットカードを登録する必要がある。ワークボックスの製造は関連会社が手がけている。

●3時間利用の場合は「快活CLUB」か

 ワークボックスはトイレもないので、長時間の利用には向いていないだろう。3時間程度の利用になると鍵付き個室がありパック料金が設定されている快活CLUB(運営元・快活フロンティア)などがお得。

 1時間だと最低で710円程度なのだが、パック料金を使うとお得感が生じる。利用料金は「店舗によって地代や人件費が異なる点を考慮している」(快活CLUB)ことには注意。3時間パックの場合、小岩店で1310円、秋葉原店で1660円。9時間パックだと両者で1360円の金額差が生じる。

 また別途入会金370円が必要で、ウェブの事前予約は6時間以上3日前からとなっており「今後は検討」(同社)とのこと。急きょ鍵付き個室を借りる場合は、事前に店舗に電話確認するのがベター。ただし電話予約はできない。店舗数が多いことは一見便利だが、自分の利用できる店舗の範囲は限られている。

便利なマッチングアプリ

●8時間以上利用ならホテルもあり

「1日仕事をする」「もう少し広い部屋」「仕事だけど気分転換をしたい」などの場合の選択肢への答えのひとつが、ホテルのリモートワークプランだ。鍵付き個室を8時間借りた場合と同じような金額で借りられるホテルもある。

 首都圏で展開するサクラホテルはインバウンド(訪日外国人)客が多かったユースホステル。コロナ禍前はホテル周辺でバックパッカーを見かけた。浅草や馬喰町は外国人旅行客向けのホステルが多いエリアだったが、インバウンドが消滅。廃業してワーキングスペースにリノベーションするホテルもある。

 全国展開するアパホテルのデイユースプランの相場は宿泊代の半分程度で地域差はある。ポイント還元もある。

 高級ホテルも宿泊以外のサービスに乗り出している。ホテルのアパートメントサービスに火をつけた帝国ホテル(日比谷)の1カ月37万円のプランは即完売となり話題になったが、ホテルニューオータニ(赤坂)もリモートワークプランを提供し始めた。月額30万円で30日間ホテル利用できる。ホテルのリモートワークプランは「一休.com」などで検索できる。

 ワークスぺースを利用する際に運営会社ごとにアプリをダウンロードするのは手間だ。レンタルスペースを提供する企業や個人を横断的に検索できるアプリが「スペースマーケット」。先のワークボックスから会議室、パーティールームからユーチューブ撮影用の部屋までさまざまなレンタルスペースのマッチングができる。レンタルスペースはスペースマーケットが認証しているという。「地元で意外な場所がレンタルスペースとして提供されているのを知った」というユーザーの声もある幅広さが特徴。アプリだけでなくパソコンでも検索、予約が可能だ。

 働き方が多様化する中、柔軟にマッチングできるかが、労働者にとっても企業にとってもカギだ。

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