大ヒット傘「シャイニーアンブレラ」にみるバズりの法則 メーカーに“仕掛け”を聞いた
2020年6月の発売開始後から、1万本売り上げたらヒットといわれる傘市場で驚異の25万本を売り上げたのが「シャイニーアンブレラ」。光の当たり方によって、さまざまな色を放つホログラムを用いたビニール傘だ。
10~20代の若者を中心にSNSで拡散しまくり、今やファッションアイテムとしても存在感を示している。バズりの仕組みはどのようにつくられたのか? 株式会社ワールドパーティーの広報・中村友香さんに話を聞いた。
■一工夫でチープさを払拭
「ホログラム素材を用いた傘は、市場にもともとありましたが、ファッションアイテムとして使えるようなデザイン性の高いものは、まだありませんでした。傘は使い捨てのものがあったり、置き忘れてもまた買えばいいというようなアイテムでしたが、逆に『雨の日だけでなく、晴れの日も楽しめるファッションアイテム』という従来の傘にプラスの付加価値をつけた作り方と見せ方を考えていきました」
また持ち手にトレンドのバンブーハンドルを用いたり、タグをシャイニー加工するなど一工夫を加えることで、ビニール傘のチープなイメージの払拭を図ったという。