創業者は元ロックミュージシャン「バルミューダの扇風機」はいかにして生まれたのか?

公開日: 更新日:

 次々とヒット家電を生み出すバルミューダ。有名な話だが、創業者の寺尾玄社長は元々プロのロックミュージシャンだった。

「高校を中退後、スペイン・イタリア・モロッコなど地中海沿いを旅していました。その旅で触れたヨーロッパでの経験が後のバルミューダのものづくりにも影響しています」

 こう話してくれたのは広報担当の秦泉寺さん。音楽活動とヨーロッパの旅がユニークな家電の原動力となっているようだ。

 代表作のザ・グリーンファンは、今では扇風機で当たり前に使われているDCモーターを初めて採用している。あの二重構造の羽根はどのようにして思いついたのか? きっかけは、寺尾社長がテレビで見た30人31脚の子供たちだ。

「一直線でスタートするも、足が結ばれているため足の速い子はいつものように前に進めない。やがて足の遅い子に向かって列が引き込まれ倒れてしまう。この経験から速い風と遅い風を生み出すことで扇風機の風から渦を解消し、自然の風に近い質の風を送り出せるのではないかとひらめいた」(秦泉寺さん)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン