中日投手・木下雄介さん 因果関係「評価不能」判定に妻は「崖から突き落とされた」と
新型コロナワクチン接種後の「副反応疑い」による死亡者が増え続けている。9月4日時点で医療機関から厚生労働省に報告された障害、入院などを含む「重篤」な副反応疑い事例は7798件。そのうち死亡例は1854件を数える。
国内の総接種回数は3億回を超えており、国は副反応疑い死を「極めてまれ」とみなすが、接種後、短期間で命を絶たれるほど理不尽なことはない。国が推奨し、感染予防のためにと受けたワクチン接種でまさか死ぬとは誰が想像できようか。
中日ドラゴンズの投手だった木下雄介さんが室内練習場で筋トレ中に倒れたのは、昨年の7月6日。モデルナ製ワクチンの初回接種から8日後のことだった。救急搬送されたが、心肺停止しており、懸命な治療で一時は持ち直したものの、8月初旬、息を引き取った。享年27。あとに妻と幼い娘と息子が残された。妻の茜さんがふり返る。
「あの日、室内練習場に忘れ物を届けて、一緒に連れて行った長女の浴衣姿がかわいいとスマホで写真を撮りました。雄介は、じゃあ、バイバイと、練習場に走って戻った。まったくふだんどおりです。それが元気な彼の姿を見た最後でした」