更迭秒読み秋葉復興相の次の“辞任ドミノ”候補は岡田地方創生相! 地元にバラまいた「維持管理料」の非常識
政界では非常識な「維持管理料」の実態
崖っぷちに立たされているのは秋葉氏だけではない。岡田直樹地方創生相も「政治とカネ」の問題がくすぶっている。
岡田氏が代表を務める政党支部は、2018~20年、選挙区内の有権者に「広報掲示板維持管理料」として1件1万2500~8万円を支出(掲示板1カ所あたり2500円)。日刊ゲンダイが先月末、支部の支出は公選法違反の疑いがあると報じて以降、国会で追及された岡田氏は「問題なし」と答えてきたが、疑惑はまだ晴れていない。
ポイントは維持管理料の妥当性だ。岡田氏は2500円の支払いについて「掲示板の『設置』と『維持管理』への対価として妥当な金額だ」と説明。総務省によると「設置」への対価は適法だが、「維持管理」については「維持管理した実態」がなければ、有権者への寄付に当たり違法の可能性がある。
日刊ゲンダイは、収支報告書に記載のあった複数の有権者から「維持も管理もしていない」という証言を得ている。立憲民主党の太栄志衆院議員も国会質問で同様の有権者の証言を突き付けたが、「匿名の方の発言にはコメントしない」とゴマカすばかりだった。
怪しい点は他にもある。収支報告書への記載が明らかに不正確だ。岡田氏は有権者への支出について「地域のリーダー格の方に複数の掲示板の管理料をまとめて支払った」と答弁。つまり、支出が1件8万円の場合、掲示板32枚分の維持管理料をリーダー格1人に支払い、地域の人に配ってもらったということだ。これでは誰に2500円が支払われたのか、収支報告書からは全く読み取れない。
ハッキリしたのは、岡田氏の「維持管理料」がいかに非常識だったかということだ。18日の衆院内閣委員会で立憲民主党の青柳陽一郎議員は「与野党含めいろんな方に維持管理料を支払っているか聞いたが、誰一人そういう人はいなかった」と発言。それもそのはず、これが認められれば、資金力がある議員ほど「維持管理料」と称した政治資金バラまきが可能になってしまう。
まさに、秋葉氏の後ろの「辞任ドミノ」候補の列に岡田氏が並んでいる状態だ。
「松本総務相も政治資金パーティーで会場の収容人数を上回るパー券を販売していた問題が炎上している。秋葉さんはある意味、野党の追及の“防波堤”になっている。辞めれば、追及が他の大臣に向かうのは必至です」(官邸事情通)
岸田首相は苦悶の表情を浮かべているに違いない。