工事費半額の真空ガラスで光熱費節約… 「断熱性はペアガラスの2倍!」をリアルに体験
光熱費が高騰する中、少しでも我が家の断熱性をアップして節約につなげたいというのは切実な願いだ。日本板硝子が開発した真空ガラスなら、サッシ工事の必要がないため一般的なペアガラスに比べてリフォーム費用を半額程度に抑えられる。それでいて断熱性はより優れているというのだ。
現在、住宅の断熱用ガラスとしてよく知られるのが、ペアガラスだ。2枚のガラスの間に空気の層を挟むことで断熱性を高める。ガラスの厚さは最低3ミリ、空気層は6ミリは必要だ。
「ペアガラスは、薄いものでも12ミリ程度の厚さがあります」と、日本板硝子ビルディングプロダクツ営業本部の黒澤理将氏は説明する。
これに対して単板のガラスを使う従来型のサッシは、厚さ9ミリ程度のガラスまでしかはまらない。そのためペアガラスを使う場合は、厚いガラスを使えるサッシに交換する必要がある。
一方の真空ガラスは、厚さ約6.2ミリ。空気層の代わりの真空層は、わずか0.2ミリだ。これなら従来型のサッシにはまるため、サッシはそのまま、ガラスの交換だけで済んでしまう。
それでいて真空ガラスの断熱性は、ペアガラスを大きく上回る。
「当社の真空ガラス、スペーシアは、一般的なペアガラスに比べて倍以上の断熱性があります」(黒澤氏)
普通の単板ガラスに比べれば、断熱性は4倍超という。0.2ミリの真空層、恐るべし。