「コオロギ食」は是か非か 昆虫食に精通する長野・佐久市「ゲンゴロウの会」会長に聞いた
食糧危機を救うなどとして注目されている「昆虫食」だが、最近、ネット上で大論争が起きているのが「コオロギ食」をめぐる是非だ。
徳島県の県立高校がコオロギパウダーを使った給食を試食品として提供したところ、「子供に食べさせるな」といったクレームが続出したというニュースがテレビなどで取り上げられたほか、「Pasco」ブランドで知られる「敷島製パン」が販売しているコオロギパウダーを使った商品に対して反発の声が出た──などとも報じられている。
「ひろゆき」こと実業家の西村博之氏が27日のツイッターで、《昔から食べられてるイナゴやざざ虫以外の虫には、謎の寄生虫や細菌や毒がある可能性があるので食べちゃダメです》と投稿すると、SNS上では、《やっぱり。コオロギは雑食だからね》、《いや、食用コオロギなら問題ないでしょう》などと賛否両論が飛び交う事態となった。
果たして「コオロギ食」は人間の体にとって良いのか悪いのか。1996年発足来、コオロギやイナゴ、ハチ、ゲンゴロウ、カマキリ…など、多種多様な昆虫を食べる催しを開いてきた長野県佐久市の「ゲンゴロウの会」会長の込山惣治郎さん(86)に聞いた。