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柏木理佳生活経済ジャーナリスト

生活経済ジャーナリスト。FP(ファイナンシャルプランナー)、MBA(経営学修士)取得後、育児中に桜美林大学大学院にて社外取締役の監査・監督機能について博士号取得。一児の母。大学教員として経営戦略、マーケティングなどの科目を担当、現在は立教大学特任教授。近著「共働きなのに、お金が全然、貯まりません!」(三笠書房)など著書多数。

(35)ドラッグストアの薬剤師に相談してハッピー 医療費削減はイギリスを参考に

公開日: 更新日:

 イギリスでは、病院での窓口負担は原則、無料です。というのも、イギリスの場合は各地域に国立病院があり、多くの人が国立病院に行くからです。

 民間の病院は診療代が高額なので、よほど急な時や富裕層しか利用しません。一般的な高齢者は国立病院で十分だと思っていることが多いようです。

 英国の国民保健サービス(NHS)では、かかりつけ医の診断を受け、重症だと専門の病院に紹介状を書いてもらいます。どこでも自由に好きな病院に行くということはなく、医療費が無料なだけ、そのプロセスは厳格です。

 医療費の支出がないのですから、こんなラッキーなことはありません。ただその代わり、よほど緊急でなければ、予約をとるのに数カ月も待機しなければならないこともあります。

 日本でも大きい病院に行く場合は、数カ月待機しますので、このあたりは同じですが、頻繁にクリニックには行かないというから驚きます。

 じゃ、風邪ひいたらどうするの?

 70代のイギリス人男性に質問したところ、「ドラッグストアの薬剤師に相談するから大丈夫」だといいます。「忙しくて診察時間が短い医者よりマシ。頼りになる」と誇らしげです。

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