高市氏は内部文書を完全否定 “森友アベ答弁”彷彿「大臣も議員も辞める」とことん強気のナゼ
「まったくの捏造文書だ」──。立憲民主党の小西洋之参院議員が入手した総務省の内部文書をめぐり、3日の参院予算委員会が紛糾した。放送法で定める「政治的公平」について、2014~15年に官邸と総務省が交わしたとされるやりとりを、当時総務相だった高市経済安保担当相は冒頭のように強い言葉で完全否定だ。ケンカ上等答弁の根拠に迫る。
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「小西委員が入手された文書の信憑性について、大いに疑問を持っている」
小西議員が示した文章について、高市氏は開口一番、そう決めつけた。高市氏は安倍政権下の14年9月から17年8月まで総務相を経験。問題の文書には、15年3月9日付で総務省の大臣官房参事官から情報流通行政局長への連絡として、高市氏と安倍首相(当時)の電話会談の結果が、次のように記されている。
〈総理からは、「今までの放送法の解釈がおかしい」旨の発言。実際に問題意識を持っている番組を複数例示?(サンデーモーニング他)〉
この発言の事実関係を問われると、高市氏はイライラを抑え切れず「捏造」を主張したのだ。
小西氏が「捏造ではない場合は大臣も議員も辞めるか」と迫ると、高市氏は「結構ですよ」と応酬。“辞職上等”で自信たっぷりに言い放つ姿は、いやでも森友事件の公文書改ざんにつながった安倍発言を彷彿とさせる。結果的に職員の自死を招いた反省はゼロだ。