富裕層にギャンブルで財を成した人はいない! 大半は堅実に仕事で稼ぐ
私は相続税調査で日本の富裕層の預金などの動きをチェックしていましたが、多額のお金をギャンブルに突っ込んで損をしたケースを見たことがありません。ギャンブルで財を成したという人も、やはりひとりもいませんでした。
富裕層の大半は堅実に仕事で稼ぐ人だったのです。投資をやる方も多く、割の合わないギャンブルには手を出さないんですね。その後、ライターとして投資家らに取材をして感じたことでもありますが、お金持ちほど「成長する資産にお金を投じる」、別の言い方にすると「お金に働いてもらう」ことを徹底している印象が強いです。
株式や投資信託、不動産といった価値が増すものにお金を投じることは「プラスサムゲーム」と呼ばれています。プラスサムゲームとは、取引の参加者全員が利益を上げられることを言います。
一方、ギャンブルは「マイナスサムゲーム」と呼ばれます。マイナスサムゲームとは、参加者の利益と損失を合算すると、マイナスになることを言います。
■勝ったとしても税金で持っていかれる