伊豆諸島で地震40回の不気味…首都圏直下の前兆なのか? 専門家の見解は

公開日: 更新日:

 首都直下が近づいているのか──。日本列島は5月以降、石川県珠洲市で震度6強、千葉県木更津市で震度5強など、全国各地で大きな地震が相次いでいる。

 22日からは、首都圏に近い伊豆諸島でも地震が続発している。22日、午後4時40分ごろ、伊豆諸島の新島・神津島近海を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生し、東京都利島村で震度5弱を観測。その後も有感地震が断続的に発生している。きのう早朝にも利島で震度3を観測した。気象庁によると、有感地震は40回以上、観測されているという。

 23日は、和歌山県、徳島県、香川県でも震度2を観測している。震源地は紀伊水道。マグニチュードは4.0と推定されている。

 もともと日本は地震大国だが、ここまで各地で頻発すると不安を強めている人も多いのではないか。伊豆諸島の地震は、首都直下の前兆なのだろうか。

 立命館大環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏はこう言う。

「地震は5月1日以降、沖縄でも頻発しています。いま日本列島で起きている地震のメカニズムは、すべて同じです。太平洋プレートがフィリピン海プレートの下に潜り込み、玉突きで北米プレートを刺激している。伊豆諸島の地震も、和歌山や徳島の地震も太平洋プレートの活発な動きが引き起こしているものです。だから、首都直下と南海トラフも分けて考えない方がいいと思います。富士山の噴火も同じです。同じメカニズムだから、首都直下と、富士山噴火と、南海トラフの3つのうち、どれが最初に起きても不思議はない。江戸時代には、南海トラフの49日後に富士山が噴火しています」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る