「桜田門外の変」と近江牛…井伊直弼が討たれたのは「食べ物の恨み」説ってホント?

公開日: 更新日:

 古くから日本を代表する和牛ブランド、近江牛と桜田門外の話です。逸話の域を出ない話かもしれませんが、近江牛に纏わる話として「桜田門外の変で井伊直弼が討たれたのは、幕府が楽しみにしていた近江牛の献上を断ったから」という逸話です。

 前提として、江戸時代はオフィシャルには肉食が禁じられていました。ただ、近江の牛肉が、味噌漬や干し肉として加工され、「養生薬」という薬の名目で、将軍家や各地の大名へ献上、賞味されていました。肉食禁止の江戸時代ですから、背徳感のある禁断の薬として食べていたようですね。中でも水戸藩主の徳川斉昭は、滋養の為だと言っては近江牛を食べ、好み、井伊家から送って貰っては、その返礼として、小梅の塩漬を送ったりしていました。

■井伊直弼の不遜な態度に水戸浪士がブチ切れ

 しかし井伊直弼が大老になると、状況が一変します。領内で牛馬の殺傷を禁じた為、彦根藩からの牛肉の献上を突然、止められてしまいます。徳川斉昭は仕方なくいろんな牛肉を食べてみるも、やはり近江牛には敵わない。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝