イスラエルの遺跡から発掘! よみがえった1万2000年前の「笛の音」

公開日: 更新日:

 イスラエルとフランスの考古学者らが、約1万2000年前の骨製の笛を再現し、話題になっている。その研究結果が専門誌「ネイチャー・サイエンティフィック・リポート」6月9日号に掲載された。

 1995年から発掘が始まったイスラエル北部フラ湖近郊の丘陵地にある、亜旧石器時代「ナトゥーフ文化」の考古遺跡「アイン・マラッハ」では、これまでに複数の穴が開いた小さな鳥の骨が発掘されてきた。

 当初、専門家たちはこの穴を自然にできたものと考えていたが、研究チームの一人、ヘブライ大学のローラン・ダビン博士は、穴が人工的に開けられたもので、骨は笛として使われていたと仮定。笛を再現して鳴らしてみると、猛禽類の鳴き声に似ていた。ダビン博士は、笛を鳴らすことで、獲物となる小鳥などをパニックに陥れ、捕獲していたと推測している。

 写真は、ダビン博士がユーチューブで公開した笛の音の動画のひとコマ。1万2000年前の祖先が鳴らした太古の笛の音を聞きたい人は、「Laurent Davin」でユーチューブ検索してみてください。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か