アーネストのハサミ型シュレッダーは“刻み海苔”をつくるマニアックな商品だった

公開日: 更新日:

 個人情報の流出が問題となる中、電源なしで手軽に使えるハサミ型シュレッダーに注目が集まっている。

 ところで、これって誰が考えたの? 開発したのは新潟県三条市に本社を構えるアーネスト。実は、当初はまったく別物の用途だった。

 担当者は「元々は、板海苔を切って“刻み海苔”を好きな量つくれるといった、マニアックな商品でした」と意外な過去を振り返る。

 では、なぜシュレッダーになったのか?

「ひとつのハサミに5つの刃を持つ強烈なインパクト、当社らしい商品であり、売れる! と思っていましたが、1年間の販売数は約7000本……。このままでは廃番かと思っていたところ、お客さまから『うちの奥さんは、このハサミをシュレッダー代わりにして使っているよ。切りたいところは名前のところだったりするから、これくらいコンパクトで十分』との情報が。これはイケる! とグリップの色を赤からブルーに変え2006年1月に『秘密を守りきります!』として販売をスタートしました。発売から1年で20万本を販売し、シリーズ累計100万本を売り上げるヒット商品になったのです」(前出の担当者)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋