赤ちゃんに寄り添う会社「コンビ」が1961年に「スワン型のオマル」を開発した理由

公開日: 更新日:

 誰もが見覚えのあるあのスワン型のオマル。開発したのがベビーカーでおなじみのコンビ。

 開発当初は、大人用のホーロー製や木製のものが転用され、幼い子どもにとって不安定で使いにくかった。それを当時、新素材だったプラスチックを採用し、握り取っ手をつけることで安定性を確保。排泄(はいせつ)中に飽きないためにスワンデザインを取り入れ、1961年に「コンビオマル」として発売された。オマル第1号は、当時のくみ取り式トイレでの幼児落下事故を少しでも防ごうという安心への配慮を形にするきっかけにもなった。

 ちなみにスワンの目は、一つ一つ手で描いていたのだという。

 こういったベビーに寄り添う姿勢は皇室にも伝わり、陛下が愛子さまを背負う際に同社の「スティックキャリア」を使用したという逸話が残る。コンビは、さらに進化した赤ちゃんの寝かしつけ電動ベビーラック「ネムリラ」を開発。

 これは自動で揺れて平均5分42秒(入眠するまでの平均時間)で赤ちゃんの寝かしつけができるスグレモノ。1分間のスイング数は約69回と母親の心拍数に近く、眠りやすい周期で揺れるため、子育て世代の支持を得ている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも