JAL機の事故でペット同乗問題が炎上…獣医師が考える動物・飼い主・乗客の安全性と快適性

公開日: 更新日:

 かかりつけの飼い主さんの中には、飛行機での旅行にワンちゃんを連れて行ったことで、重度の自律神経失調症を起こして入院したケースもありました。動物にとってのプレッシャーが強過ぎるのがひとつです。

 もうひとつは、周りの乗客との関係を含めた管理面があります。動物由来の感染症があるため、持ち込みを可能とすると、軽度の検疫が必要で、そうすると離着陸の出入り口は、動物を持ち込む人とそうでない人で分けるのが理想です。

 さらに周りの乗客との関係においては、動物アレルギーの懸念もあります。機内持ち込みによって、周りのだれかがひどい呼吸困難になった場合の治療をどうするか。

 まず前述の通り、出入り口を分けた上で、動物アレルギーがある乗客と動物を持ち込む乗客とは、一定の距離をキープした座席にすることは不可欠でしょう。その上で、離着陸の空港や機内には獣医師や医師の配置が必要です。しかし、これをすべての便で配置するのは、現実的ではありません。やるとすれば、ペット同乗者専用の便を設定した上でやるべきではないでしょうか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑