最新研究で判明! “幸福度が高い企業”は社員の95%が月曜日に「出社したくてたまらない」らしい…何が違うの?

公開日: 更新日:

 誰でも幸せになりたいと思うだろう。最近は科学的にもその正体が明らかになっているという。

  ◇  ◇  ◇

 幸せは、これまでハッピーやハピネスと表現されてきた。これは一時的な幸せの感情を表す言葉だ。一方、ウェルビーイングは、満たされた状態が続く概念で、いまでは両者を明確に区別する。当然、幸せになるために重視すべきはウェルビーイングで、企業も重視している。第一線で幸福研究に取り組む慶応義塾大学大学院の前野隆司教授に話を聞いた。

 効率や利益を重視する拡大路線の経済は、環境の悪化や貧富の広がりなどをともなって、行き詰まっている。そのかわりにあらゆる面で重視されるのが持続可能性だ。ウェルビーイングや幸福学も持続可能性と結びつき、企業も積極的に取り入れているという。

「価値観や社会的な背景が大きく変わったことがポイントです。経産省は健康経営を推奨し、企業は健康への関心が高まったほか、働き方改革の定着で、働く人一人一人が多様な働き方を選択できるようになっています。そんな社会の変化が重なって、よい状態がより長く続くことが重視されるようになりました。その一方、幸福に関する心理学の研究も進み、職場や教育などあらゆる分野での科学的な知見も重なっています。たとえば、幸せな社員は、不幸せな社員より創造性が3倍高く離職率も低い。幸福度の高い会社は利益が出て、株価も高く、企業価値も高いという研究結果もそろっています。社会的な変化や価値観の変化と幸福学研究の結果から、生産性や創造性を上げるため、そういうことへの投資の動きも早い。幸福学の考え方はまず企業で広まり、地域や家庭へと拡大すると思います」

 これまで幸せの視点で重視されたのはカネやモノ、地位など客観的幸福で地位財と呼ばれた。価値観の変化でいまは、健康や自由、愛情など主観的幸福が重視される。そう、周りとの比較ではなく、自分の気持ちが重要だという。

「哲学や宗教などで重視された主観的幸福は、認知科学や心理学、統計学などの分野の研究でも盛んに取り入れられています。私たちの研究グループは、日本人1500人を対象に心的要因についてのアンケートを実施。その回答を統計処理して解析した結果、幸せについての4つの因子を特定できました。幸せのあり方は多様でも、その基本はこの4つに左右されるのです」

 では、4つの因子とは何か。「やってみよう因子」「ありがとう因子」「なんとかなる因子」「ありのままに因子」だという(別表)。

 医学的には、幸せとホルモンの関係は明らかになりつつある。収入や地位の上昇など地位財などによる幸せで分泌されるのはドーパミンだ。報酬ホルモンと呼ばれる。一方、感謝したり、優しい気持ちになったりすることで分泌されるセロトニンやオキシトシンは別名愛情ホルモンや幸福ホルモンで、セロトニンが不足すると、イライラしたり、うつ状態になったりしやすいという。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    教授の"高額接待"スキャンダルなど不祥事続きで…国際卓越研究大学制度から東大脱落の可能性と評価

  2. 2

    ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

  3. 3

    “謎の風邪”感染者が急増…インフル&コロナ陰性でもツライ「症状」の正体と「流行」全国拡大の理由

  4. 4

    富士山南麓でクマ出没相次ぐ異常事態…地元自治体、サファリ、アウトドア施設が緊急対応

  5. 5

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  1. 6

    伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

  2. 7

    日本に冷夏もたらすはずが今年も猛暑予想…「スーパーエルニーニョ」の脅威を専門家に聞いた

  3. 8

    ウィッキーさんの息子は慶応大医学部卒、ハーバード大学大学院修了の超エリート! ウィッキーさんの妻が初めて明かした教育法とは?

  4. 9

    富山・立山で出没のクマは餌不足ではなかった! 観光名所「称名滝」の遊歩道で観光客被害

  5. 10

    「下戸は居酒屋に来るな」は本当か? 店側が明かす“歓迎される客・されない客”の違い

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  2. 2

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板

  3. 3

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  4. 4

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  5. 5

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  1. 6

    高市首相「中傷動画」疑惑に逆ギレ答弁連発 質問した野党議員の制止振り切り“ご飯論法”で一気まくしたて

  2. 7

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  3. 8

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  4. 9

    維新はシャカリキでも産業界は「ノーモア都構想」…企業がごっそり“脱・大阪”前年度比1.8倍増

  5. 10

    広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由