頻発する東方沖地震の不気味…そして懸念される「能登と千葉の類似性」

公開日: 更新日:

「大ざっぱに言えば、千葉は北側の台地と南側の半島部分から成り立っており、能登半島と地理的な特性が似ています。能登地震の被害のように台地部分では地すべりが起きやすく、建物が傾いたり、埋まったりする恐れがあります。もともと海だった半島部分では倒壊の危険性が高い。直接的な被害に加え、能登地震のように被災現場に救助に入りづらく、孤立する可能性もあります」(高橋学氏)

 千葉は南房総地域だけでも、能登に比べて人口密度が4倍以上高い。

 巨大地震による人的被害は、さらに深刻になる恐れがある。首都圏は言わずもがなだ。

「一連の地震の震源地となった千葉県東方沖は、日本列島が位置する北米プレートの下に南からフィリピン海プレートが沈み込み、フィリピン海プレートの下に東側の太平洋プレートが沈み込むという複雑な構造になっています。簡単に言えば『3層構造』になっており、どれかが動けば他にも影響する。太平洋プレートがフィリピン海プレートを押して南海トラフ地震につながる恐れもあれば、フィリピン海プレートが北米プレートを押して首都圏の巨大地震につながる恐れもあるのです」(高橋学氏)

「Xデー」に備えておくべきだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった