「お先に失礼します」のひと言もなし…挨拶しない若手社員の頭の中

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 人生初バイトの高校生なら「ドンマイ」で済むだろうが、20代の新卒も〈そこから教えなきゃいけない感じ〉なのか。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「どの職場にも挨拶できないというより、挨拶しない若手が結構いるみたいですね」とこう続ける。

「全員がそうだとは言いませんが、特に帰り際の挨拶はタイパ(タイムパフォーマンス)が悪い、つまり時間の無駄と考える若手もいます。自分は早く帰ろうと思っているのに、上司や先輩に下手に声をかけると、『そういえばあの仕事どうなった?』とか『仕事は慣れた?』などと引き留められるかもしれない。何なら『食事でも』と誘われるかも。そうなると予定が狂う。余計な時間がかかるから、気づかれないようにそっとフェードアウトするんだとか」

 むしろ気を使って帰り際に声をかけたつもりが「時間の無駄」と言われたらやるせない。

 じゃあ、もういいよと放り出したくもなるが、組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレントの最新若手調査(5日発表)によると、働く20代の約44%が直近1年間で「辞めたい」と思ったことがあり、そのうち51%が「職場で相談していない」と回答している。

 面倒でも、様子をうかがう雑談は業務時間内にやるしかないか。いよいよ新入社員がやって来る。

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