「お先に失礼します」のひと言もなし…挨拶しない若手社員の頭の中

公開日: 更新日:

 人生初バイトの高校生なら「ドンマイ」で済むだろうが、20代の新卒も〈そこから教えなきゃいけない感じ〉なのか。

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「どの職場にも挨拶できないというより、挨拶しない若手が結構いるみたいですね」とこう続ける。

「全員がそうだとは言いませんが、特に帰り際の挨拶はタイパ(タイムパフォーマンス)が悪い、つまり時間の無駄と考える若手もいます。自分は早く帰ろうと思っているのに、上司や先輩に下手に声をかけると、『そういえばあの仕事どうなった?』とか『仕事は慣れた?』などと引き留められるかもしれない。何なら『食事でも』と誘われるかも。そうなると予定が狂う。余計な時間がかかるから、気づかれないようにそっとフェードアウトするんだとか」

 むしろ気を使って帰り際に声をかけたつもりが「時間の無駄」と言われたらやるせない。

 じゃあ、もういいよと放り出したくもなるが、組織・人材開発支援事業を手掛けるリ・カレントの最新若手調査(5日発表)によると、働く20代の約44%が直近1年間で「辞めたい」と思ったことがあり、そのうち51%が「職場で相談していない」と回答している。

 面倒でも、様子をうかがう雑談は業務時間内にやるしかないか。いよいよ新入社員がやって来る。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった