株高&新NISAで広がる「業界格差」…口座開設が“ネット証券一択”に偏るワケ
「貯蓄から投資へ」を後押ししているのが、今年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)だ。
新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合わせて年間360万円まで投資枠が拡大。非課税保有限度額は最大で1800万円まで。非課税保有期間は無期限だが、1人1口座までしか認められていない。
そのため、キャンペーンなどで新規顧客獲得に躍起な証券各社だが、すでに雌雄は決しているという。新NISAの口座開設はネット証券に偏っていて、1月末時点でSBI証券、楽天証券はそれぞれ約28万件増。マネックス証券、auカブコム証券などが追随している。
「将来、老後を支えてくれる若い世代が減り、公的年金の受給額の減額や受給開始年齢の引き上げが懸念される中、長期積み立て分散投資で自己責任で年金を作りましょうという趣旨で作られた制度です。20~40代がメインターゲットのため、ネット証券に偏るのは自然な流れでしょう」(金融ジャーナリスト・鈴木雅光氏)
■ポイント獲得が大きな魅力
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