株高&新NISAで広がる「業界格差」…口座開設が“ネット証券一択”に偏るワケ

公開日: 更新日:

貯蓄から投資へ」を後押ししているのが、今年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)だ。

 新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合わせて年間360万円まで投資枠が拡大。非課税保有限度額は最大で1800万円まで。非課税保有期間は無期限だが、1人1口座までしか認められていない。

 そのため、キャンペーンなどで新規顧客獲得に躍起な証券各社だが、すでに雌雄は決しているという。新NISAの口座開設はネット証券に偏っていて、1月末時点でSBI証券、楽天証券はそれぞれ約28万件増。マネックス証券、auカブコム証券などが追随している。

「将来、老後を支えてくれる若い世代が減り、公的年金の受給額の減額や受給開始年齢の引き上げが懸念される中、長期積み立て分散投資で自己責任で年金を作りましょうという趣旨で作られた制度です。20~40代がメインターゲットのため、ネット証券に偏るのは自然な流れでしょう」(金融ジャーナリスト・鈴木雅光氏)

■ポイント獲得が大きな魅力

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」