「刑務所に入りたいから」が犯行動機 そんな“無敵の人”の凶行から免れる防御策はあるのか

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「刃物を振り回している人がいる」

 正月早々、1月3日の夜11時ごろ、JR山手線の車内で20代の女が4人の乗客を刃物で切り付ける事件が発生。その場で殺人未遂容疑の現行犯で逮捕された女は被害者とは面識がなく、「人を殺そうと思って刺した」と供述した。

 さらに同月6日には、JR品川駅のホーム先頭で電車待ちをしていた60代の女性が、39歳職業不詳の男に突き落とされ線路に転落しケガをしている。逮捕された男は、「死ぬまで塀の中に入っていたいからやりました」と話している。

 逃げ場のない電車内やホームでの躊躇ない凶行は、いわゆる“無敵の人”によるものが目立っているという。

「現実に絶望感や怒りを抱え、職業や立場、家族など社会的に失うものが何もない者による無差別テロ、通り魔的犯行の背景には、さまざまな要因が挙げられています。SNSで他人に誹謗中傷を繰り返すことで憂さを晴らす人もいますが、それすらできず自暴自棄になって物理的行為に向かう人が身近にいることに恐怖を感じている人は少なくないでしょう」(犯罪ジャーナリスト・田代篤氏)

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