「刑務所に入りたいから」が犯行動機 そんな“無敵の人”の凶行から免れる防御策はあるのか

公開日: 更新日:

「刃物を振り回している人がいる」

 正月早々、1月3日の夜11時ごろ、JR山手線の車内で20代の女が4人の乗客を刃物で切り付ける事件が発生。その場で殺人未遂容疑の現行犯で逮捕された女は被害者とは面識がなく、「人を殺そうと思って刺した」と供述した。

 さらに同月6日には、JR品川駅のホーム先頭で電車待ちをしていた60代の女性が、39歳職業不詳の男に突き落とされ線路に転落しケガをしている。逮捕された男は、「死ぬまで塀の中に入っていたいからやりました」と話している。

 逃げ場のない電車内やホームでの躊躇ない凶行は、いわゆる“無敵の人”によるものが目立っているという。

「現実に絶望感や怒りを抱え、職業や立場、家族など社会的に失うものが何もない者による無差別テロ、通り魔的犯行の背景には、さまざまな要因が挙げられています。SNSで他人に誹謗中傷を繰り返すことで憂さを晴らす人もいますが、それすらできず自暴自棄になって物理的行為に向かう人が身近にいることに恐怖を感じている人は少なくないでしょう」(犯罪ジャーナリスト・田代篤氏)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    お膝元の横須賀は「総理誕生」ムードに沸く? 地元住民が小泉進次郎氏に言いたいホンネを聞いた

  2. 2

    小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末

  3. 3

    中山競馬場フードコートに前代未聞の出店!ライバル紙の東スポ食堂を辛口採点してみた

  4. 4

    大阪・関西万博“駆け込み”必見!人気1位海外グルメ&リピーターに聞いた“穴場パビリオン”

  5. 5

    血税が国民民主党の「ホテル代112万円」に消えた…“浮かれ不倫”玉木雄一郎代表に問われる説明責任

  1. 6

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  2. 7

    9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も

  3. 8

    大阪万博の目玉リング「市民公園」活用案に早くも漂うグダグダ感…コストは維持・管理含め約60億円

  4. 9

    帰国子女は"親ガチャ"の典型か…有名大入学の優遇ルートの一方で、就職活動は厳しい側面も

  5. 10

    女子大学の社会的使命は終わったのか? 武庫川女子、鎌倉女子…経営状況がいい女子大の共学化の狙い

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  2. 2

    風間俊介がジャニーズJr.のセンターの座を捨てて都立高校受験に専念した意外な理由

  3. 3

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  4. 4

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  5. 5

    侍J井端監督に大ピンチ!ヤクルト村上、阪神才木ら米挑戦組「WBC全員辞退」の可能性

  1. 6

    松重豊は福岡の人気私立「西南学院」から明大文学部に 学費の問題で日大芸術学部は断念

  2. 7

    そうだ、風邪をひけばいいんだ!減量に行き詰まった末、裸同然で極寒の庭へ飛び出した

  3. 8

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校