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藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

陰謀論者やデモ団体はどっちを向いても揉め事ばかり…理解不能な“内ゲバ”まで

公開日: 更新日:

 陰謀論や反ワクチンのデモは、オリジナルの歌やラップ、楽器演奏もあって、見るからに楽しそう。しかし裏では、理解不能な“内ゲバ”が起きている。

 2019年に日本国内で、アメリカの陰謀論集団「Qアノン」のメッセージを翻訳して広める「QAJF」が設立。創価学会のことも批判しているが、ネット上では執行部に対して、「初期メンバーを追い出してQAJFを乗っ取った創価学会の手先」との批判も。

 22年初頭に反ワクチン集団「神真都Q会」(連載第5回で紹介)が台頭すると、QAJFは自分たちは無関係とする声明を発表。神真都Qのデモに参加しないよう呼びかけた。

「その背後にDS(ディープステート=影の政府)側の組織が関わっていることも考えられます」

 陰謀論者が陰謀論者を陰謀論で殴っている……。

 セックス教団「ラエリアン・ムーブメント」(連載第1回)を紹介直後、陰謀論者たちの護憲運動のグループ内で、ラエリアン排除を唱える声が上がり始めた。「“セックス教団”のイメージから運動を守るため」だという。しかしその人物、実は「三浦春馬さんは自殺じゃない」を訴える運動(連載第9回)の暴力的なグループのリーダーだ。世間の評判を気にするなら、そっちの方がまずいのでは?

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