著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(42)「家電リサイクル」は道半ば…再プラ使用の課題、小型家電の回収率が14%程度程度の理由

公開日: 更新日:

家電リサイクル」という言葉はご存じでしょう。

 家電の場合、狭義には1998年に施行された「特定家庭用機器再商品化法」(以下、家電リサイクル法)に基づき、実施されます。ユーザーがお金を払い、不要になった冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンの4大家電を回収してもらうことです。ゴミの回収は自治体のお仕事。燃えるゴミなどはタダで回収してくれます。なぜリサイクル家電はお金を支払うのかというと、市町村ではなく、各都道府県に数カ所しかないリサイクル工場まで運ぶ必要があるからです。

 リサイクル工場では、金属と全体の約40%を占めるプラスチックを分離します。家電にはいろいろなプラスチックが使われていて、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂を分離、再生プラスチックとして使えるようにします。

 この3種で使用プラスチックの8割が再生されます。あとの2割は、分離が難しく、現時点ではサーマル(焼却熱利用)回収となります。

 家電リサイクル法では、再プラを家電に使用することが義務付けられていますが、問題は、再プラは一度色付けられたプラスチックが原料であること。多くのプラスチックの元色は無色透明、ABS樹脂は薄いベージュです。それに塗料で色を付けます。再プラは原料の塗料が影響して多くの場合、色が濁ります。このため家電では人目に付かないパーツなどに使われる。強度も少し弱くなります。場合によっては、補強(リブなど)を加え、強度を保ちます。

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