春から盛んにPRされる犬の「フィラリア症」血液検査は毎年必要なのか?

公開日: 更新日:

 その保存方法は食品保存容器などに入れて、フィラリアのシーズンである秋くらいまで冷蔵庫で保管しながら使用していたそうです。いまから思うとかなり雑な保管方法で、果たしてシーズン終了まで薬の効果が保たれていたのかかなり不安が残ります。

 そこで「薬の効能が維持されているのか、きちんと調べる必要があるのではないか」と唱える獣医師が現れたことが、春にフィラリアの検査をするようになった始まりといわれます。若い獣医師はこの流れを恐らく知らないでしょう。

 ことさら検査の必要性をアピールするのは、飼い主さんに“薬が効いていないかもしれない”と伝えているような気がしてなりませんが、いまの薬はおやつタイプや経皮吸収型のスポットタイプなどがあり、きちんと使用すれば予防・駆虫ができます。

 それでも検査、特に血液検査である抗原検査の必要性があるとすれば、シェットランドやコリーなどイベルメクチンに感受性の強い犬種の場合、投薬の危険性を調べるのがひとつ。

 もうひとつは、フィラリアに感染して成長した段階で薬を投与すると、アナフィラキシーショックを起こすことがあるため、それを避けるための感染チェックです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々