著者のコラム一覧
多賀一晃生活家電.com主宰

大手メーカーで商品開発、企画を担当後に独立。「生活家電.com」主宰。

(43)掃除機の吸引方式に変化…主流だった「サイクロン式」から「紙パック式」が優勢に

公開日: 更新日:

 一方、当時の紙パックは、いずれ捨てるため、捨てても惜しくない1層の紙パックが中心でした。また紙パックの状態によらず、吸引気流を確保し続けるとの考えがなかったため、紙パックにゴミがたまるにつれ、パックが目詰まり、吸引力が落ちました。

 吸引力だけを比較するとサイクロン式がいいように思えますが、ゴミ捨て頻度は高いし、掃除機のゴミ箱から、家のゴミ箱に移す時に再度飛び散ることもあります。元々使い捨ての紙パックができたのは掃除機の布フィルターを掃除するのが大変なためで、その意味ではサイクロン式は、ゴミ捨てに関する回答を持っていないのです。

■紙パックの復活は必然

 その後、目詰まり対応のため、紙パックは多層化され、目詰まりしにくくなりました。一般には3層ですが、独ミーレ社の紙パックは8層。釘を吸い込んでも破れません。

 紙パックは紙ではなく不織布でできています。ピンときた人もいるでしょうが、材料・構成ともにマスクと同じなのです。紙パック掃除機、マスクともに自社生産しているアイリスオーヤマの紙パックは、マスクと同じ原反から作られたことがよくわかります。見た時は笑ってしまいました。

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