富山の名店「大衆酒場 親爺」仲良くなった若い名古屋女子2人からおでんの差し入れが

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地の魚の刺し盛り、2500円ナリ

 まずは生ビール(600円)と、何といっても刺し身だ。3代目店主の桶谷隆さんに1人前を見繕ってもらった。刺し身ができるまで牛筋煮込み(650円)でビールを片付ける。この店は魚ばかりじゃない。こんな食べ物も丁寧に作ってある。そこへ7種類以上の地の魚の刺し盛り(2500円)が。

 ここは酒でしょ。地元の銘酒、立山(450円)を。カウンターに置かれたコップになみなみと注いでくれた。表面張力であふれずにいるが、アタシの震える手で持ったら絶対にこぼれてしまう。なりふり構わず中腰になって口で迎えにいった。中腰のアタシは隣の若い女子2人と目が合い、「こうしなきゃ絶対こぼれるよな」。話しかけたら「それ、正解です」。笑って答えてくれた。お行儀悪いけど、こぼすよりいいでしょ。そんなわけで女子2人と仲良しに。彼女らは名古屋から観光で来たらしい。

「金沢じゃなくて富山なの?」

「富山の方がおいしい魚が安く食べられますから」

 もう1人が「富山ブラックも食べたいし」。ああ、スープが真っ黒のラーメンね。

 そこへ彼女たちのおでんが到着。卵、ふき、里芋……。アタシが横目で見ていたら、おでんに入っている、やわらか(500円)っていうかまぼこのフワフワなやつを分けてくれた。これがまたうまい。はんぺんとも違う。このおでんは関東、関西とは別物。やはり北陸独特だね。

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