太陽光でプラスチック製品を製造 米ハワイ州の企業が開発した可動式プラントの実力

公開日: 更新日:

 太陽光でプラスチック製品を製造するコンパクトな可動式プラントが、注目を集めている。

 米ハワイに本社を置くライト・マニュファクチュアリング社が開発した「太陽光回転成形(SRM)」というプラント。太陽光を最も効率よく集中させるように作動する30枚の特殊な鏡で、装置に入れられたプラスチック原料に光を当て、溶かすことで成形する。

 被災地や発展途上国の農耕地域などで必要不可欠な水道管や雨水タンク、ボートなどのプラ製品を、電気や燃料を使用せずに製造できるということで、注目を集めているわけだ。

 製造装置は全てコンテナの中に収容され、どこにでも運ぶことができる。設置にも特別な基礎工事は必要なく、平らな土地があればOK。

 これまでのようなプラントを建設・運営する場合と比べると、コストは10分の1。製造コストも20~30%削減できる。また、たった2人で操作できるため人件費も抑えられる。

 SRMはさまざまなプラ製品が成形でき、大きなものでは7500リットルのタンクをつくることが可能。すでにハワイでは実用化されているそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ