英国の獣医が3Dプリントの特殊ねじで愛犬を救う! 脊椎の異常で瀕死の状態から見事復活

公開日: 更新日:

 脊椎の異常で命の危険に直面していた犬が、3Dプリントで作成された特殊なネジなどを使った手術で救われた。

 注目を集めているのは、英ウェールズのアングルシー島に住むナタリー・ジョーンズさんの愛犬アーサー。生後6カ月のコッカープー(コッカースパニエルとプードルのミックス犬)で、先日、突然床で鳴き叫び、呼吸困難に陥った。

 すぐに動物病院に連れて行き、検査をした結果、アーサーの脊椎は正常に連結しておらず、それが手足の機能障害を引き起こしていることが判明。緊急手術が行われた。

 5時間に及ぶ手術では、3Dプリントで作成された特殊なネジと手術用セメント(接着剤)が使用され、アーサーの脊椎を固定することに成功。

 執刀した獣医のロシオ・オーランディさんは「脊椎の異常は脳幹に近く、悪化すれば命に関わる恐れがあった」と説明。そのうえで「3Dプリント技術を使用することで、複雑な手術の精度が向上した結果、手術が成功しただけでなく、アーサーの予後も大幅に改善されました」と語った。

 アーサーは手術からわずか3日で退院。退院する時にはうれしそうにしっぽを振っていたそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い