これが世界最古のワイン!スペイン南部の古代ローマの墓から発掘され、157年ぶりに記録更新

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 古代ローマの墓から発見された“世界最古のワイン”が話題になっている。

 発見されたのは2019年のこと。スペイン南部、アンダルシア地方カルモナに住むある家族が、自宅をリフォームしていた際に、庭に墓が埋まっているのを見つけた。

 コルドバ大学などの研究チームが発掘を行ったところ、墓は約2000年前、古代ローマのものだった。そして内部から様々な埋葬品とともに「赤みがかった液体が入った骨壺」が発見されたのだ。

 まさかワインか?

 同大有機化学部などが分析したところ、液体はまさにワインだった。研究チームのメンバーでカルモナ市自治体考古学者のフアン・マヌエル・ロマン氏は「当初、我々は葬儀用骨壺の中に液体が入っていたことに非常に驚きました」と語った。

 墓が密閉されており保存状態が極めて良好だったため、なんとワインは2000年もの間、ほぼ自然な状態で保たれていたことが判明。その研究結果が「考古学ジャーナル」最新号に掲載され、改めて大きな話題になっている。

 今回の発見は、1867年にドイツ・シュパイアーで発見された4世紀のワインボトルの記録を更新するもの。実に157年ぶりとなる。このワインは現在、シュパイアーのプファルツ歴史博物館で展示されている。

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