飲食業界は人件費削減に必死…時短と休みが多く思ったほど稼げない

公開日: 更新日:

 ところが事態が変わった。元木氏が高校時代の同級生にいきさつを話したところ、偶然にもA社のB役員と知り合いだった。同級生がB役員に元木氏を売り込み、「面談したい」との返答が得られた。

「フリーランサーとして仕事をもらえればと思ったんです」

 元木氏は東京帰りのデザイナーらしいオシャレないでたちでA社を訪問。50代のB役員にこれまで手がけたポスターやパンフレットなどを披露した。いずれもテレビでCMが流れている大手企業のものだ。

 B役員はそれらの作品をしげしげと見たあと、「元木さん。フリーではなく、当社に常駐してもらえませんか」と要請してきた。ハローワーク経由では門前払いだったのが一転して、月給25万円で働いて欲しいというのだ。

「先方は『東京で経験を積んだあなたみたいな人が欲しかった』というのです。ビックリしました」

 現在、元木氏は「事業部長」の肩書を与えられ、若手の指導をしている。

(林山翔平)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束