面接で健康状態をしつこく聞かれたワケ

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マンション管理人編

「60代のバイトは健康をアピールしなきゃならない」と実感したのが管理人の面接だ。

 都内の派遣会社を訪れると2人の面接官が迎えてくれた。60代の男性・敷島氏(仮名)とアラフィフらしき女性の大石さん(仮名)だ。

 募集案件はマンションの管理人。月曜から金曜の週5日勤務で、午前8~11時の3時間働く。報酬は月給制で月額6万7200円。リタイア組の小遣い稼ぎと言ったら叱られるだろうか。

「主な仕事はゴミ出しです」と敷島氏。可燃ゴミや資源ゴミなど週に4回、ゴミ回収がある。住人は集積場にゴミを持ってくるが、なかにはコンビニ袋などもある。それらを仕分けし、70リットルのゴミ袋にまとめて回収車が来る道路に運ぶ。その後、集積場に洗剤をまいてブラシで掃除する。

 ゴミの移動と掃除で1時間半ほど要し、あとは廊下やエレベーターの清掃、出入り業者への対応、駐車場の管理を行う。

「休んでる間がないので、あっという間に終わりますよ」

 大変なのはビールなどの空き瓶や空き缶。新型コロナ以降、家飲みする住人が増え、アルコール関連のゴミの量が増した。ただし、運搬は台車を使うのであまり負担にならないという。

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