大塚「ときわ食堂」でビル・エバンスが流れる中、サーモン照り焼き定食でひとり飲み

公開日: 更新日:

ひとり飲み客も大事にしてくれる

 まずは赤星大瓶(710円)とミニのポテサラ(280円)。メインはサーモン照り焼き定食(1320円)。ミニのメニューがあるということは、ひとりの酒飲み客も大事にしている証拠。つまみになるからね。といっても、今飲んでいるのはアタシだけ。一段落した伊藤店長が話してくれた。

「本店は昼から飲んでいるお客さまも多いですが、こっちはこの辺で働いている方が中心。なので昼からお飲みになる方はそれほど多くないですね」

 なるほど、若い勤め人風やデジタル系の制作をやっているような客が3、4人まとめて入ってきた。人気はカツカレーとフライ盛り合わせ。まあ、彼らの食うこと食うこと。ところで、ひとつ気になったのは店のスタッフ全員の名札に出身地が書いてあること。ちなみに伊藤店長は鹿児島。

「お客さまと話すきっかけができればいいと思いまして」

 残念ながら忙しくて、これ以上、話をしている余裕はないもよう。アタシはといえば、例によっておかずのサーモンでビールをやり、小鉢の絶品ぬか漬けとテーブル備え付けのごま塩でご飯をやっつけた。ふと、耳を澄ますと静かにビル・エバンスのピアノソロが流れているではないか。有線だとは思うが、こういった店には珍しいジャンルだね。

 さっきまで大回転で動いていた佐賀県出身の女性スタッフがテーブルを片付けた後、熱いお茶を入れてくれた。外は37度。こんな暑い日には逆にありがたい。胃がホッとしていますよ。隅々にこまやかな気配りが感じられ、気分良くランチ飲みができました。

 今度は還暦オヤジどもを連れて、早めにスタートするかな。

(藤井優)

○ときわ食堂 大塚店 豊島区南大塚3-43-12

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー