闇バイトの応募者たちは一体何者なのか?若者に自重呼びかけるTV報道番組の「盲点」

公開日: 更新日:

「テレビではよく、普通の若者が高収入に騙されて闇バイトに手を出すかのように取り上げています。そういうケースもなくはないが、実態は普段から素行不良、半グレ予備軍、前歴ありの連中が少なくありません。アルバイトなんかではなく、犯罪すれすれの常習組。だから、『あんなことをやらされるなんて知らなかった』なんて、まあウソでしょうね。だいたい、人を死ぬまで殴り続けるような残忍なことは、“素人の若者”はできませんよ」

 ただ、テレビ報道がネットにポスト(投稿)されるようになって、異変が起きている。闇バイト料の相場が大幅に下がっているのだ。「高すぎるバイトはヤバイ」とSNSで広がり、段ボールを運ぶだけで5万円なんていう“求人”はもう応募がないという。高額報酬は、闇バイトの情報を収集しているSSBC(警視庁捜査支援分析センター)にも目を付けられる。

 そこで近ごろは、普通のアルバイトより少し高めの、たとえば時給1500円とか2000円にして信用させるようになった。安くなっても、もちろんやることは同じ。強盗や特殊詐欺の実行役だ。トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の指示役や元締にしてみれば、安く実行犯を集められるのだから、かえってシメシメである。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー