上野「大統領」でギッシュとツナギを塩で注文。隣の妙齢の女性が「私も同じものを」と…

公開日: 更新日:

第61回 上野(台東区)②

 最近、趣味の料理が高じて外国の変わった食材を探し歩くことがアタシの楽しみである。

 ただし、紀ノ国屋とか明治屋といった高級店ではなく、アジア辺境の市場をそのまま持ってきたような店がいい。そんな店は取り壊されそうな昭和感満載のビルに入っていることが多い。アメ横センタービルの地下にある食品売り場はその代表格だ。

 地下に下りる途中からアジアの市場を思わせる独特なにおいに包まれる。苦手な人はここで逃げ出すだろう。アタシはこの官能的なにおいを嗅ぐだけで興奮してしまう。南国のフルーツ、香辛料、臓物などが混ざり合ったようなにおい。今日も多種多様な人たちが買い物にきていてやかましいことこの上ない。雰囲気はまるでナイロビの市場だ。それはともかく、ここでハチノスやらセンマイを見たら無性にもつ焼きが食いたくなった。前回、文楽をのぞいたから、今回は「大統領」に行かないことには示しがつかない、って誰に?

 文楽の真正面にある大統領は、文楽よりチョイと古い昭和25年創業。朝10時から23時までの通し営業。アタシは昼過ぎにのぞいた。幸いカウンターが1席空いている。中のお姉さんと目が合い、目で会話。“そこ空いてる?”“空いてるよ、どうぞ”。酒飲みは多くを語らない。なんてね。

 早速、ホッピー(450円)と、名物の馬のモツ煮込み(420円=写真)。熱々の豆腐とこんにゃくが入り、コクのある味噌仕立てはさっぱりした馬のモツにはぴったり。口に放り込んでホッピーをぐびり。サイコ~。カシラとシロ(それぞれ2本で180円)を塩で追加。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意