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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

怪しげな“投資必勝法”に惑わされない…過去の検証は調整が利く

公開日: 更新日:

「これで運用すると15年間で30倍になるんですよ」

 あるFX運用業者の“もっともらしい”触れ込みだ。どうやら一定の買いポイント・売りポイントを決めて、上がってきたら買い、下がってきたら売り、とするらしい。

 いわゆる「順張り」のスタンスである。仮に「逆方向」に動いても大丈夫。投資資金を増やして、最後は勝ち切ればいい。もし、売り買いを6回やって失敗したら、しょうがない損切りだ……。

 なんとも“ありそうな感じ”だが、それで本当に勝てるのだろうか。

「ナニナニ、資金は1から始めて次は5、その次は16、そして4回目は44、5回目は117、最後の6回目は307になるという!!!」

 実にインフレなシステムだ。

「でも、儲かるのであれば“あり”なんじゃないか?」──と、思う人がいるかもしれない。

 しかし、これはあくまでも「バックテストの結果」であり、将来を保証するものではない。やってみないと分からないのである。

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