著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

怪しげな“投資必勝法”に惑わされない…過去の検証は調整が利く

公開日: 更新日:

 この手の“必勝法”の詐欺的要素は、パラメーターを変えて、パフォーマンスをアップさせることである。いろいろな数値をコネくり回して、最高のパフォーマンスを作り上げる。過去の検証なんだから、いくらでも調整が利く。いわゆる「統計でウソをつく」というわけだ。

 だから、逆に信用性の高いものは、この手のパラメーターが存在しない。買いポイントを任意に設定したり、資金量をいじくったりしないのだ。

 カジノで倍々と賭けていく「マーチンゲール必勝法」が事実上、運用不可能であることと似ている。怪しいものほど、「条件」が多くつくのである。

 シニアのみなさんは、数値が多い怪しげな必勝法よりも、より単純で明快な方法を信じるようにしたい。

 相場なんて一寸先は闇。どうせやってみないと分からない。業者の言う「この数値は1.2よりも1.76の方がいいですね」なんていう“言い訳”に付き合っていられないのだ。数値は未来を保証してくれないのである。

投資資金が100万円あるんですけど、最初はいくらから始めればいいですか?」

「え~、レバレッジなしだと2000円とちょっとになります」

 ん~、やっぱりおかしな感じだ。残りの99万8000円が遊んでしまう。もっとしっかりと働いてもらわねば……。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった