著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまも入学の可能性があった“受験界の王者”筑波大付属駒場の「本当の凄さ」とは?

公開日: 更新日:

「僕らはついていくのがやっとなのに、筑駒の生徒はまるで勉強している感じがないのにらくらくトップの成績を収めていた」と開成OBは振り返る。中学受験の際は2月1日に開成、3日に筑駒を受けた。半世紀以上も前からこのスケジュールは変わらない。開成には合格し、筑駒は不合格だった。

「鉄緑会で席を並べるようになって、筑駒に受かるのはこういうヤツらなのかと思い知らされた」と話す開成OBも決して成績が悪かったわけではない。現役で理Ⅲに合格。東大1~2年の時は頼まれて鉄緑会の講師も務めた。そこでさらに筑駒の凄さを目の当たりにする。

「授業を聴くだけでスポンジのように吸収していく。自宅でも机に向かう必要がほとんどないと思われた。何より驚かされたのは彼らが大学受験勉強に本腰を入れ始めるのがどこの学校よりも遅いということだった」

 筑駒の最大のイベントは10月末から11月初めに行われる文化祭。中心となる高3は「1カ月前から準備にとりかかり、その間は勉強するヒマもない。それでも焦りはなかった」と筑駒OB。文化祭を終えると、東大入試日までの3カ月余りで合格を目指すのが筑駒生の常識となっているのだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情