犬猫の「脾臓トラブル」は獣医師の経験値が試される 症例によって対応に大きな違いあり
食欲が落ちて、ぐったりしていることが増えたというネコちゃんが連れてこられました。10歳。超音波検査で腹部を調べると、脾臓が腫れていました。結論から言うと、免疫の暴走によって血小板の減少や赤血球の破壊による貧血などが起こる病気です。突発的に発症することも多く、ハッキリとした原因は不明ですが、過度のストレスも一因とされています。
飼い主さんは別の人からその子を引き取ったそうです。元の飼い主さんの都合で何人かが交代で面倒をみていたらしく、不安定な状況のストレスが影響したのかもしれません。ネコちゃんでは、飼育環境の変化などもストレスになることがあります。ワンちゃんも発症しますが、ネコちゃんでは純血種に多いような気がします。その子も純血種でした。
免疫の暴走はヒトでもあって膠原病がその典型です。今回のケースは、本来攻撃対象ではない血小板や赤血球が攻撃を受け、その結果、出血や貧血を生じる病気です。まれな病気ですが、8年前に治療したことがありました。
当院のような町の獣医では診断が難しく、一般的な血液検査のほか、外注で調べる免疫学検査が不可欠。それには数日かかるため、治療が後手に回ることも少なくありません。
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