著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友文書の一部欠落で財務省が回答…公表された概要リストに「安倍昭恵」の名前

公開日: 更新日:

誰がどういう判断で抜き取ったのか

 例えば15年11月の文書。「安倍総理夫人付の谷氏(女性)から本省業務課に森友学園への貸付料減額の可能性等について照会がなされる」と記されているが、この文書は今回の開示から欠落していた。これについて土地を管理する大阪航空局へ情報提供した文書も欠けている。

 また14年4月28日、昭恵さんが森友学園の籠池理事長夫妻と国有地前で一緒に撮ったスリーショット写真を近畿財務局の担当者に示した日。担当者は「上司に見せます」と言ってコピーを取ったはずだが、その文書はない。さらにその日から1カ月近くにわたり対応方針について本省と打ち合わせを重ねた記録もない。対応方針について本省が財務局に再検討を指示した際の記録もない。このように昭恵さん案件が多数欠落していることが、財務省の資料で初めて明らかにされた。

 このような詳細なリストの存在を、欠落を指摘されるまで財務省が明らかにしなかったのはなぜなのか? そしてリストが存在するのに、そこに載っている文書が存在しないということがあるだろうか? 抜き取られた文書はどこにあるのか、誰がどういう判断で抜き取ったのか、財務省が説明すべき新たな問題が浮上した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日向坂46「ひなたフェス」中止でもファンは宮崎へ「43億円」を動かした“推し活地方創生”の底力

  2. 2

    令和版『八つ墓村』にはこれまでにない「2つの見どころ」あり Jホラーの名匠と新・金田一耕助が魅せる

  3. 3

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  4. 4

    青学大の4年間は「ひたすら駅伝を目指す」だけじゃない 今夏は初の海外合宿に踏み切った

  5. 5

    巨人・阿部前監督が球団復帰へ着々 「辞任4カ月での出戻り」は毒になるか、薬になるか

  1. 6

    佐々木朗希の最悪すぎる“退団劇”…ロッテから優秀スタッフ3人を引き抜き、大顰蹙を買っていた

  2. 7

    元関脇嘉風・中村親方〈1〉なぜ「朝稽古をしない」のか? 角界の常識から“あえて外れる”部屋づくり

  3. 8

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  4. 9

    六代目との抗争終結で勝ちどきをあげているのは絆會

  5. 10

    コメ農家廃業ラッシュ&米国産ジャガイモ輸入解禁に生産者猛反発! 農水省にはブーイングの嵐