“暗黙の了解”は通じない…「無常識」な新人社員を動かすひとつの方法
ネット上では〈確かに明文化してないのは不親切〉〈口頭で部下に説明しない方が悪いっしょ〉などと同意する声がある一方で、〈先輩や同僚に実態を聞けば秒で解決する話〉なんて“常識的”な意見もあるが、聞けば済むという常識が、そもそもないわけだ。
「全員が全員そうではありませんが、イチからすべて説明しておかないと〈聞いてません〉と言い返す若者が増えてきた印象はあります」と、明大講師の関修氏(心理学)はこう続ける。
「なぜ周囲にお構いなしに電車の優先席に堂々と座って音楽を聴いていられる若者がいるのか。スマホが自分の世界の中心で育ってきた若者は、自分と他者という関係性に意識が及ばない。自分という尺度でしか世の中を測れないので、〈一般的には〉〈常識的には〉という、昔ながらの暗黙の了解が通用しません。フレックスも自分に都合よくしか解釈できないわけで、やはりイチから丁寧にルールを説明してあげないと、うまく動かないんでしょうね」
イマドキの若者は……と嘆いたところでらちは明かない。「全部マニュアル化して渡しておくのが無難」(前出のIT関連企業マネジャー)か。