暴走自転車よりイラッ!「歩きスマホも取り締まって」の必然…端末の大型化が元凶か?

公開日: 更新日:

「財布とかバッグを持つ必要もない。でも最近の大きいスマホはカバーまで付けると、アウターやパンツのポケットに入れづらいですよね。落とす不安もあるのか、周りを見ても、スマホは手持ちの人が目立つ。手で持っているから、信号待ちでつい見たり。無意識のうちに歩きスマホをしているから、怖いですね」

 07年発売の初代iPhoneは、画面サイズが3.5インチ。それが今や、「16 Pro Max」は6.9インチと、2倍近くになっている。

「動画やゲーム需要でスマホの大画面、大型化は避けられませんが、言われてみれば、大型化するにつれ、ポケットに入れなくなったような。もはやバッグを持っているのにスマホを手持ちする人も見かけますね」(ITジャーナリスト)

■条例ある自治体も

 全国の自治体に先駆けて、20年7月に“歩きスマホ禁止条例”を施行した神奈川県大和市によると、施行前の同年1月に大和駅と中央林間駅前で定点観測した際には12%だった“歩きスマホ率”が、施行後の21年1月には7%に。その後は5~6%まで下がり、今年は8%だった。

「今年増えたのは、スマホゲームのレアアイテムが大和駅前でゲットできるという噂が流れた影響もあるかと」と、同市担当者は苦笑する。

 罰則規定のない“理念条例”だが、一定の抑止力にはなっている。歩きスマホの“青切符”もアリじゃない?

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった