著者のコラム一覧
長尾義弘ファイナンシャルプランナー、日本年金学会会員

徳島県生まれ。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)『保険の選び方大全100』(自由国民社)。年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』、『定年前後の手続きガイド』など多数。http://neo.my.coocan.jp/nagao/ X(旧Twitter):@neo_sigh

(1)孤独死増加で国庫行きの財産は1015億円…「老後が心配なので貯めなきゃ」と嘆く80歳

公開日: 更新日:

 一般的に、「老後資金」とは若い頃からコツコツと貯めてきたお金を、定年後の年金生活において、生活費の補填として使っていくものと考えられています。たとえば、3000万円の老後資金を準備したとしても、実際には「いつまで生きるかわからない」という不安から、お金を使うことに慎重になってしまいます。その結果、年金だけで生活を続け、生活の質を落とすことにもなりかねません。

 なかには、年金を使い切れず、老後資金が少しずつ増えていき、亡くなる時点が最もお金を持っていた、という“笑えない話”すらあります。ある80代の方は、「老後が心配なので、もっと貯めなきゃ」とおっしゃっていました(「えっ、今が老後ではないのですか?」と、思わずツッコミたくなります)。

 お金を使おうとしても、「どう使えばいいのかわからない」という声もよく聞きます。実は、お金を有効に使うにも“慣れ”が必要なのです。

 また、残高が減っていくこと自体に恐怖を感じる方も少なくありません。さらに、「自分があと何年生きるかわからない」という不安が、お金を使うことをためらわせます。しかし、生活の質を落としたまま、最期までお金を使わずに終える人生は、本当に幸せでしょうか? 思い切ってマインドチェンジをして、「死ぬまでに資産をゼロにする」方法を考えることが、楽しく有意義な人生を送るカギになるかもしれません。

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