不安な時は「呼吸法」で心がリラックス。“おもち”イメージして体もトロトロに♡【専門家監修】
2012年に59歳で亡くなったロック歌手・桑名正博さんとアン・ルイス(68)の長男でミュージシャンの美勇士さんや、タレントの長嶋一茂さん、お笑い芸人次長課長の河本準一さんなど、パニック障害であることを公表される芸能人のニュースはたびたび流れます。
パニック障害とは、突然理由もなく激しい動悸や呼吸困難、めまいなどの身体症状とともに、強い不安や恐怖を感じる「パニック発作」を繰り返す不安障害の一種です。誰もがなる可能性があり、身近な病気です。
自身もパニック障害を発症し、呼吸法や東洋医学を統合した独自のメソッド「影森式メソッド」でパニック障害に苦しむ人たちと向き合ってきた影森佳代子さんの新刊『影森式パニック障害改善メソッドセルフワークBOOK 〜ひとりでもラクにできる誘導ボイスつき〜』(河出書房新社)より、一部抜粋編集してお届します。
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不安な気持ちを静めてから、イメージトレーニング
「影森式メソッド」は、「おもち呼吸法」で心とからだの緊張をほぐし、不安な気持ちを鎮めてから、イメージトレーニングを行なうという二段構えになっています。
この呼吸法をすると、頭のモヤモヤや不安な気持ちが消え、エネルギーがみなぎってくるのが実感できると思います。自律神経も整ってきます。
「おもち呼吸法」は、頭の上でとろけるおもちをイメージしながら息を吐くというものです。肩や首を回したりして、上半身を軽くストレッチしてから行ないましょう。
まずは息を吐きます。
ストローを吸うときのように口をすぼめ、からだの力を抜きながら「フ」と長めに息を吐きます。このとき、頭の上でとろとろに溶けていくおもちをイメージしてみましょう。
全身の力が抜けていくとともに、おもちが頭の上で溶けていきます。ゆっくりゆっくり、時間をかけて、少しずつ息を吐きます。
おもちをイメージしながら
息を吐き切ったら、お腹をふくらませながら鼻から息を吸い込みます。吸うときは、好きな香りをイメージして、お腹をふくらませていきましょう。
空気を十分取り入れたら、一拍おいて、ゆっくりと少しずつ息を吐いていきます。
とろとろと溶けていくおもちをイメージしながら吐きましょう。
息を吸うときは交感神経が働き、吐くときは副交感神経が優位になるので、吐く息のほうを長くするように意識してください。5〜10分ほど行ないましょう。
なお、おもちだとうまくイメージができないという人は、バターやアイスなど溶けやすいものを思い浮かべてみましょう。
食べ物以外では、気球をイメージして行なう「気球呼吸法」もおすすめしています。
書籍情報『影森式パニック障害改善メソッドセルフワークBOOK 〜ひとりでもラクにできる誘導ボイスつき〜』
書名 : 影森式 パニック障害改善メソッド セルフワークBOOK誘導ボイスつき 〜ひとりでもラクにできる誘導ボイスつき〜』
著者 : 影森佳代子
発売日: 2025年5月26日
頁数 : 128ページ
定価 : ¥1793(税込)
出版社: 河出書房新社
(影森佳代子/鎌倉ひまわり鍼灸院 院長)