石破首相は退陣か、総裁選出馬か、衆院解散か? 総裁選前倒し高まり党内アンチと全面対決の様相

公開日: 更新日:

 これで「石破おろし」はさらに加速するのではないか──。2日、自民党は参院選の大敗を総括する「両院議員総会」を開催。

 挨拶に立った石破首相は、自らの進退について「地位に恋々とするものではない。しがみつくつもりもまったくない。しかるべき時に決断する」と表明した。

 一国の総理が「地位に恋々としない」「しかるべき時に決断する」と口にすれば、近いうちに総理を辞めるのだろうと受け止められるのが普通だ。本人が自ら辞任を決断すれば、わざわざ「石破おろし」をする必要もない。

 ところが両院議員総会の終了後、記者団から「しかるべき時に決断する」とはどういう意味か、発言の真意を問われた石破は、経済対策や防衛力強化などの政策課題を挙げたうえで「まず国民の皆さん方がしてほしいと思っていることに全力を尽くす」と“続投宣言”している。党内のアンチ石破派は「首相は居座るつもりだ」と、反発を強めているという。

「事実上の『石破リコール』となる総裁選の前倒しを求めるかどうか迷っていた中間派も含めて、石破首相が両院議員総会でどんな挨拶をするか聞いてから判断しようという議員も多かった。石破首相が“防衛問題”まで政策課題として挙げたことで『ああ、この人は辞めるつもりはないな』と、多くは受け取ったはずです。防衛問題は月単位ではなく、年単位ですからね。それに“しかるべき”とはいつなのか、“決断”とはなにを指すのか、最後までハッキリしなかった。アンチ石破派の『石破おろし』の動きは一気に強まっていくはずです」(自民党関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層