石破首相は退陣か、総裁選出馬か、衆院解散か? 総裁選前倒し高まり党内アンチと全面対決の様相
これで「石破おろし」はさらに加速するのではないか──。2日、自民党は参院選の大敗を総括する「両院議員総会」を開催。
挨拶に立った石破首相は、自らの進退について「地位に恋々とするものではない。しがみつくつもりもまったくない。しかるべき時に決断する」と表明した。
一国の総理が「地位に恋々としない」「しかるべき時に決断する」と口にすれば、近いうちに総理を辞めるのだろうと受け止められるのが普通だ。本人が自ら辞任を決断すれば、わざわざ「石破おろし」をする必要もない。
ところが両院議員総会の終了後、記者団から「しかるべき時に決断する」とはどういう意味か、発言の真意を問われた石破は、経済対策や防衛力強化などの政策課題を挙げたうえで「まず国民の皆さん方がしてほしいと思っていることに全力を尽くす」と“続投宣言”している。党内のアンチ石破派は「首相は居座るつもりだ」と、反発を強めているという。
「事実上の『石破リコール』となる総裁選の前倒しを求めるかどうか迷っていた中間派も含めて、石破首相が両院議員総会でどんな挨拶をするか聞いてから判断しようという議員も多かった。石破首相が“防衛問題”まで政策課題として挙げたことで『ああ、この人は辞めるつもりはないな』と、多くは受け取ったはずです。防衛問題は月単位ではなく、年単位ですからね。それに“しかるべき”とはいつなのか、“決断”とはなにを指すのか、最後までハッキリしなかった。アンチ石破派の『石破おろし』の動きは一気に強まっていくはずです」(自民党関係者)