新浪会長の違法薬物疑惑でサントリーHDに激震!辞表提出を暗に迫った“追放劇”で深まる対立
創業126年。飲料大手のサントリーが過去最悪の不祥事に見舞われている。新浪剛史代表取締役会長(66)の違法薬物使用疑惑だ。先々週、自宅をガサ入れされた。国内外200社超のグループ会社を統括するサントリーホールディングス(HD)は2日、新浪氏が1日付で辞任したと発表。超ド級の醜聞を受け、3月に昇格したばかりの鳥井信宏社長(59)らが会見し、火消しを急ぐが、本人は「シロ」と言い張り、先は見通せない。
新浪会長が福岡県警のガサを受けた……との一報は先週、マスコミの間で駆け巡っていた。
捜査情報などを総合すると、門司税関(北九州市)の情報提供を受け、県警が7月に麻薬取締法違反で逮捕した男の捜査で、関係先として新浪氏が浮上。男を通じ、大麻の有害成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」を含有するサプリメントを米国から輸入した疑いだ。県警は8月22日早朝、東京都内の新浪氏の自宅を家宅捜索したものの、サプリは見つからず、簡易の尿検査も陰性。新浪氏は「知人女性が注文し、一方的に送ってきた」と供述して関与を否定したという。
会見した鳥井氏は、「サプリに関する認識を欠いた新浪氏の行為は代表取締役会長に求められる資質を欠いている」「捜査の結果を待つまでもなく、会長の要職に堪えないと判断した」などとし、本人へのヒアリングや取締役らとの協議を経て辞表提出を暗に迫ったと説明。「二人三脚でやると言ったのに」と声を詰まらせた。